糸魚川産 プレナイト

知り合いの翡翠商から、上等な青ヒスイがあるけど見に来ないかと連絡をもらい、早速、翡翠商宅に行った
高価ではあったが、青ヒスイの商談はほどなく成立した
商談後、お決まりの翡翠談話をしている際に翡翠商宅のテーブルの上に置かれていたヒスイであろう鉱物が気になった

私: 「これは綺麗ですね。どこで採れたんですか?」

翡翠商:「知り合いが20年くらい前に姫川で拾って買い取ったんだよ」
    「ミュージアム(FMM)で見てもらったらヒスイと言われたよ」

すでに勾玉などに加工し新潟県外に持ち込み販売したらしく、テーブルの上の原石はその時の端材なのだと言う
私はその原石を手に取り、何度も感触を確かめ目視したが何か違和感があった
原石は残り数キロ残っているそうなので交渉し、すべての原石を譲っていただいた

その原石がこれである
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いかにも糸魚川産らしい鉱物の外殻

一見、上等なヒスイであるかの様なポテンシャルを感じるが凝視するとヒスイ結晶がほとんど確認できない
p02.jpg
透光性も申し分ない
p03.jpg
FMM目視鑑別ではヒスイと言われたらしいが・・・・・・
目視は目視

とりあえずこの原石から試験加工(切断や研磨)してみたところ違和感は確信に変わった
若干ではあるが手に伝わる加工硬度に違いを感じる
これはヒスイではない

私も石材を生業にしている手前、これをヒスイとして市場に出すわけにはいかないのである

数か所の機関に有料鑑別依頼をお願いした

結果はどの機関も プレナイト(Prehnite) 

ただし、面白いことにヒスイ輝石も含有しているとの報告もあり、いかにも糸魚川産らしい
今風に言うと Jedeite In Prehnite  と言いましょうか・・・・・

不純物に見える色濃い筋部分にヒスイ輝石が多く含有しているとのこと
p04.jpg

糸魚川産プレナイトは珍しいわけではないが、これだけボリュームがあり、美しいプレナイトは希少だと思う
鉱物標本より加工品に仕上げた方が更に美しいアイテムに仕上がりそうな雰囲気がある

少量だが丸玉に仕上げる
p05.jpg
市場に多い角閃石が目立つ糸魚川ヒスイを軽く凌駕する美しさと上品さがある

ネフライトではないが、玉(ぎょく)もイメージできる

このクラスの糸魚川産プレナイトの丸玉は市場に流通がない激レアかもしれない
p06.jpg
透光性も低くないので薄淡い緑色に見える
透明感が強く透き通ったプレナイトとは違い、どこか奥ゆかしさと和的な雰囲気を感じる

糸魚川の鉱物は相変わらず奥が深い

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