至福の時

入コン沢のとある場所
熊やマムシとの突然の遭遇に怯えながら、藪に中を歩くのはさすがに怖い。
熊やヘビ、害虫が好きか嫌いかと言われたら、嫌いである。
しかし、ここは彼らのテリトリーであり、私が外敵です。
先日、小滝在住の知り合いと雑談した際、川を挟んで熊と対峙したと聞きました。
しばらく対峙した後、お互いが何事もなかったかのように離れたそうです。
そんな話を聞かされたら山に入りたくなくなる。
それでもあわよくば、という思いで慎重に入コン沢へ。
色や形、大きさに拘りがなく、とりあえず青ヒスイに巡り合いたい。
すでに沢の表面は枯渇されているであろう入コン沢の青ヒスイ
私有地に立ち入らないよう、背丈の長い藪をかき分けは1歩1歩慎重に歩く。
藪の中で視界が悪く、些細な物音にビクビクする私。
どうも私は山には向いていないらしい。
足元はジメジメした粘土状の土で時折ゴツゴツとした感触が伝わる。
近くには入コン沢の渓流が流れ、涼しげな音を奏でている。
私の足元も昔は渓流だったのではないだろうか。
雪融け水や雨で土砂が堆積し藪になっている感じだ。
渓流近くの泥や砂に堆積していた親指ほどの小さな鉱石をいくつか採取し、藪を後にした。
採取した鉱石の確認よりも体中が痒く、一時でも早くシャワーを浴びたい。
急いで帰宅し、体中洗い流した。
サッパリした体で350mlの缶ビールを飲み干し、今日の収穫を手に取り、洗い場へ。
ブラシで丁寧に泥を落としながら確認する。
石灰岩、火山岩がほとんど。持った瞬間に比重を感じ、期待出来ると思ったら曹長岩。
曹長岩が出てくると言う事は近いのでは?
次の個体を洗い流しているその時、ブラッシングする手が止まった。
比重は感じる。石英にも見える半透明な岩肌が少し確認でき、チタン石らしい黄色い鉱物や黒色のシミがこびり付いている。
これは! 曹長岩?  コン沢ヒスイか?!
テンションの上がった体は止まらず、研磨機の前に個体を持ち込んだ。

曹長岩の可能性も高いが、研磨機で外殻を削ってみる。

確信に変わった瞬間

間違いない。入コン沢の青ヒスイ  コン沢ブルーだ。

標本としてこのまま保管しようとしたが研磨機の前では手が止まらない私。
さらに研磨

美しい

ワイルドの輝き


100個以上拾った鉱石のうち、ブルーの輝きを放ったのはこの個体のみ
この後、作業台の上は空になったビール缶が増えた。

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