桃簾石? 

糸魚川の海岸や河川で稀ではあるがピンク色の鉱物が採取できることがある。
今尚、ピンク翡翠と呼ぶ人もいるが、ヒスイではない。
その鉱物は糸魚川のヒスイ専門店やヒスイハンターの間では 桃簾石 という名称で伝わっている。
cz03.jpg
姫川 河川で採取した個体

個人ブロガーや販売店の方も糸魚川で採取したピンク色の鉱物 ≒ 桃簾石 ≒ チューライト(Thulite) と紹介している方が多い。
チューライトの和名は桃簾石である。
しかし、フォッサマグナミュージアム(以下FMM)監修の冊子には
クリノゾイサイト(Clinozoisite)≒ 桃簾石 ≒ チューライト と記載されている。
ん〜。。。。。。違和感がある。
クリノゾイサイト ≒ チューライト ???
鉱物に詳しい方なら、 あれ?っと思うかもしれない。
ゾイサイト(Zoisite、斜方晶系) 和名:灰簾石(かいれんせき)
クリノゾイサイト(clinozoisite 単斜晶系) 和名:斜灰簾石または単斜灰簾石
この2つは科学組織は同じだが、結晶系が異なる、同質異像 という。
タマゴ焼きと目玉焼きみたいな関係というか・・・・・・・ 
とにもかくにもクリノゾイサイトはチューライトには なれないと私は思う。
FMMにこの事で突っ込んだことがある。
学芸員の目視鑑別ではなく、有料鑑別 簡易定量分析もお願いした。
cz08.jpg
試料名 ロディン岩 と記載されていた。
結局、ロディン岩 という結論を頂いた。
鑑別はかなり大きな括りで、ピンク色の部分を特定するものではないらしい。
何だか はぐらかされた様な。。。。。。
緑色をしたロディン岩は糸魚川ではキツネ石とも呼ばれたりする。
私は鉱石好きで、鉱石の加工品を販売して生業にもしているので、糸魚川産のピンク色の石をロディン岩として販売するにも抵抗がある。
桃簾石として販売すればいいのだろうけど、超詳しい鉱石マニアよりクレームが来たらどうしよう?とか思ってしまう。
販売側としてまずは真意を正したく、製作したピンク色の勾玉を東京や京都の専門機関に送り、更に正確な分析をお願いした。
cz06.jpg
cz05.jpg
数枚の諭吉とお別れしたが、かなり納得のいく結果にたどり着く

鑑別書も発行していただいた。
cz07.jpg
桃簾石(チューライト)とは記載されず ご覧の通り 「ピンク・クリノゾイサイト」
ここで分かったことはチューライトではないと言いう事
分析した同個体はこれ
cz04.jpg
こんなに美しい色味で ロディン岩 とは言いたくないですな

ちなみに海外産 本物のチューライトがこちら↓cz01.jpg
ピンク色が濃いですが、ソックリです

糸魚川の海岸で採れたもの↓
cz02.jpg
現在では糸魚川で採れたこの石は 皆さん桃簾石として楽しんでいる。
今更ながら「ピンク クリノゾイサイトだよ!」とは言いにくいし、逆に弾圧されそう。
私も桃簾石と呼ぶしかないかな
でも業者様は少なからずとも覚えておいた方がいいと思う。
 

コメント
桃簾石、ピンククリノゾイサイト、チューライトとヤヤコシイ〜(笑)。
  • ブランフェムト
  • 2016/02/28 8:55 PM
>ブランフェムトさま
コメントありがとうございます。
分かりにくい文章で申訳ないです(笑)

ぶっちゃけ 糸魚川で桃簾石(チューライト)は産出されないと私は認識しています。

この記事で紹介している糸魚川産のピンク色の鉱物や糸魚川で桃簾石と言われている鉱物はクリノゾイサイトです。
  • koba
  • 2016/02/29 4:48 PM
コメントする








   

最新記事

カテゴリー

links

archives

recent comment

profile

サイト内 サーチ

others