青の魅惑

糸魚川ヒスイの色味は 変成岩であるため微妙な色合いのヒスイが多いのですが、緑、白、青、紫、黒 の5色が代表的な色味となります。
よりマニアックな糸魚川ヒスイ愛好家は色味だけではなく産出地区や海中、山中など採取ポイントにも拘りがあるコレクターが多いです。
一般的に ヒスイ=緑色 というイメージが強く、特に緑色で透明度のあるヒスイが貴重とされ、好まれる傾向です。
海外から持ち込まれるヒスイは不純物を取り除くトリートメントが施され、緑色に含侵着色された製品が存在することも事実で、現在は見分けがつかない精巧なレベルで製品化されています。
ジオパーク案内人やヒスイ商を名乗り得意満面に鑑別する人もいますが、8倍程度のルーペで覗く程度では到底見分けがつくはずもありません。
また、天然記念物として扱われる糸魚川ヒスイと比べ、随時産出されるミャンマー産ヒスイの産出量は圧倒的に多く、ロウカン質を除き、通常グレードの取引額も糸魚川産に比べ格安である。
こうした背景から特に緑色ヒスイは産地偽装の恰好の素材とも言える。
最高級 糸魚川翡翠 というタグが付けられていてもヒスイを知るほど疑心暗鬼になりがちです。
専門機関に精密な鑑別を依頼すれば産地特定は出来るかもしれませんが、簡易鑑別での正確な産地特定は出来ません。
日本国内で鑑別書発行をしても産地は記載されないと考えた方が良いでしょう。
海外発行の鑑別書で糸魚川産翡翠と鑑別記載されているものは個人的には全く信用していません。
販売する側としても数万円のヒスイ製品にその数倍の費用を要し鑑別依頼をするのは現実的ではありません。
現在、一般的に販売される糸魚川産と謳ったヒスイについては販売店の信頼だけが頼りとなります。
筆者たる私も糸魚川ヒスイ等の鉱物を取り扱う者の一人として重要視する事項でもあります。
天然物、天然色のナチュラルナチュラルで不純物も石目もなく透明度が高いヒスイはほとんど出回りません。
産地 糸魚川市内で地元ヒスイ商が集まり、会合や即売会が行われていますが、そのほとんどが不純物が多くグレードが高いとは言えないヒスイばかりです。
これは天然のままのヒスイの色だから他なりません。
私の作品や取扱いヒスイも不純物が多い翡翠ばかりですが、緑色よりも青ヒスイとラベンダーヒスイが多いです。
詳しくは割愛しますが、糸魚川市 フォッサマグナミュージアム学芸員が執筆している書籍に、ミャンマー産と糸魚川産青ヒスイとラベンダーヒスイの内包物(チタンやルチル等)の違いが記載されています。
鑑別と言う面では緑色ヒスイよりも青やラベンダーヒスイの方が糸魚川産としての特徴があるかもしれません。
それを基に私は青ヒスイを好むようになりました。
現在は改装のため閉館していますが閉館直前のフォサマグナミュージアム(以下FMM)青色ひすい展示画像

緑色ヒスイとはあきらかに違う発色機構です。
そして糸魚川産 青翡翠は採取地による特徴がかなりあり、マニアックかもしれません。

青ヒスイで有名な 入コン沢産
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強い青色の箇所もあり、透過度が比較的高い個体が多い

横川産 青ヒスイ
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鮮やかで濃い青色の挿しが入る
透過度は低くほとんど光を通さない個体が多い

小滝産 青ヒスイ
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全体的に青だが、淡いブルーグリーンと言った方がよいかもしれない
所々透過する箇所もある

青海産 青ヒスイ
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濃い青色も存在するが、所々に青色とラベンダー色が点在する個体が多い
青紫色のような言い表せない色味や、全体が淡い青色の個体もある
ファンシーブルー? アイスブルー? 何と表現すればよいのか。
透過度は所々

天然無着色でこれだけの色味がある糸魚川産 青ヒスイ
天然のミャンマー産にはこれだけのカラーバリエーションと個性はないと私は思う。

青ヒスイに魅せられている私
最近では入コン沢産 青ヒスイよりも青海産のファンシーブルーがお気に入りである
原石をスライス
jb06.jpg
陽の光だけで透過する
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丸玉にする
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研磨途中だが何か特別な感じが漂う
入コン沢 青ヒスイより優しい感じで、同等に希少な青ヒスイだと思う
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青ヒスイ 魅惑である

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